秀直です
世の中にはたくさんの製品を作り出すブランドやメーカー、そしてそれぞれにこだわりを持ち愛用する人々が存在する。
理由は様々だし好みも自由だ。
そんな中でも私が愛用しなお尊敬し続けるブランドがある。
私はここの社員でも親族でもないので宣伝のようなマネをするつもりは一切ないのだが、愛用し続ける理由がデザインや値段、購入しやすさ(近所ですぐに手に入る)など目に見える価値だけではなく、注目し共感できる理由があるからこそ愛用していることをお伝えしたいと筆を執った。
この度の訪問でこの先も付き合いが長くなると実感したのは言うまでもない。
カリフォルニア州ベンチュラという地名は日本ではそれほど知名度は高くないかもしれない。
ロスアンゼルスから北へハイウェイを走って約2時間。
鉄道ならその倍はかかる距離にある。
海沿いの静かな田舎町といった風情で、ゆったりとした時間が流れる心地よい土地柄だ。
インターネットなど存在しない当時住んでいた石垣島で買ったサーフィン雑誌の末端ページにそれは紹介されていた。
見たこともない斬新なデザインとカラー、そしてそのカラーやデザインの名称。
そして「耐久性を重視することがエネルギーと水の無駄な消費を減らしゴミの発生を抑えることにつながると知っているからです」と。
世界でも稀にみる美しさの沖縄に住みながら年々進む開発のための環境破壊や自然軽視の旅行形態と人々の軽薄な環境問題への意識に強い関心と疑念を抱いていた私にとってこのサーフイクイップメントの紹介に衝撃が走ったのを今でも憶えている。
そして全ての売り上げの1%を自然環境を取り戻すことに寄付をすることにも。
他人や環境破壊は見て見ぬふりの利益至上主義の世の中にあって、ほんの少しでも環境保全に自分が関われるならとすぐに注文を出した。
当時は4万円の購入で送料が無料になるシステムで金銭的にはツライところもあったのだが、ここからこのブランドとの付き合いが始まったのだった。
ベンチュラは緩い南西の風が吹いていた。
心も身体も優しく包み込んでくれたのは柔らかい陽ざしと気候だけではなかった。
満面の笑みで迎えてくれたそのスタッフ達のその挨拶は一瞬のうちに最高のフレンドシップを築いてくれた。
「元気かい?どこから来た?」
「日本からさ!でもここに来る前はコスタリカにいたんだ。40日間だぜ」
「ワオー、ロングトリップだな!でもめちゃくちゃ羨ましいよ。サーフィンかい?」
「もちろんそうさ!毎日オーバーヘッドの波で最高だったよ!俺はもう30年近くパタゴニアのボードショーツを履いてるんだ。君が生まれる前からかもね。だからここに来てどんな人がこの製品を作って世界に向けて販売しているのか知りたかったんだ」
「そんなグレ―トな話ってあるのかよ!嬉しくて感動するね。何でも聞いてくれ。どんなサポートでもするよ!」
私の偏見もあるがこの会社の中ではサーフィンは特別な存在だ。
創始者であるイボン・シュイナードは全世界の企業や個人に向けて「社員をサーフィンに行かせよう」という本も出版している。
サーフィンの奥深さと意義、思考、行動がどれほどまでに人間の生活と地球環境に密接に関係しているかが良くわかるはずだ。
本社店内は気持ちいいほどに日本では見られないラインナップが並んでいて誇張抜きに全部買いたくなるほどだ。
特別なサーフィン関連は別の棟になる。
ウェア―、ウェットスーツ、サーフボードが目白押し。
こちらのサーフィン棟でも彼らは私達に特別な歓迎をしてくれた。
何と普通は見せることのないサーフボードのシェイプルームをも見せてくれたのだ。
これにはびっくりというより感動と並々ならぬ日本人への心遣いが感じられた。
嬉しい!
じっくりと説明をしてくれながら案内してくれた顔には日本をリスペクトしている気持ちが込められていた。
ありがとうVentura!
ありがとうpatagonia!
これからもよろしく!
パタゴニアの企業理念や目標、地球への恩返し等、詳しく知りたいと思われたらホームページから閲覧できます。
あえてここではURLは載せません。
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ここに行きたいと思われたら一緒に行きましょう。
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