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思い出を巡るタイムトラベルは時を越えて奮える

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秀直です

人生の半分を越えた今、これまでにも何度となく訪れた分岐点。
その最終章の幕を上げるかのような囁きがそこへ行けと言わんばかりに足を向かわせた。

幼い頃、海外の映像やテレビ番組を食い付くように観ていた。
何を言っているか分からない英語も何故か心地よく響き知らず知らずのうちに憧れに変わっていったのだと思う。
どうすればテレビの向こうの日本の裏側へ行けるのだろうかと必死になって考えていたような気がする。
父親が持っていたダニエル・ブーンや60年代のディスコヒットのカセットテープをこっそりとそして擦り切れるまで聴いていたのはもう40年以上も前のことだ。

12歳のある日曜日、午前7時のNHKニュースが終わるや否や毎週のように楽しみにしていた旅行番組にこの場所が映し出された。

Santa Monica
サンタモニカ

ビキニでローラースケートで走り回る美しい女性たち。
サーフパンツ一丁でスケボーを滑るヒッピー。
長い金髪を靡かせて波に乗るサーファー。

カッコいい!
凄い爽快感と自由感。

行きたい!
見たい!
感じたい!

しかし12歳の少年にはどうすることも出来なかった。
それから10数年後、秘めた思いは現実となる。
たった1週間のアメリカ旅行。
何とか貯金して初めてロングフライトの飛行機に飛び乗った時のドキドキ感、高揚感そして緊張感は今も忘れることは出来ない。
飛行機を降りサンタモニカへはいったいどうやって行ったのだろうか。
記憶がなくなるほどにひょっとしたら1週間一睡もしなかったのかもしれないと思うほどに無我夢中だった。
夢と現実との間でもがき苦しんでいた。

学歴、終身雇用、結婚、子育て、老後。
この道を進むことこそが人として認められ、人として成すべき人生だと思い込んでいた。
日本社会の雁字搦めな呪文に洗脳されていたかのように。

その現実主義と環境にそう思い込まされ負けたのが30年前なのか。
まるで昨日のようだ。

30年前と同じ場所に立ち、あの時思っていた自分主義な自由は正しかったと確信できる。

今からだってやれるじゃないか。
やる勇気とやりたい強い気持ち、そしてなりたい自分を諦める方がずっと愚かだと30年を越えて気づいた。
いいじゃないか。
まだ人生は半分残っているんだ。
自分史上最高の人生を選択することの何が間違っていると言うのだ。

海を越えると自分の視野の曖昧さと意志の方向性が浮き彫りになり、それこそが自分を奮い立たせてくれるのだ。
ありがとうSanta Monica!

行くしかない。
最高の終着点まで。

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