秀直です
サーフィンは潮の動きでエントリーする時間が変わる。
6時間周期で移り変わる干満はサーファー達のライフスタイルの基準値だ。
想像も及ばないほどの月の引力は地球上の生態系を支配しコントロールしていると言ってもいいだろう。
満月の夜、体内の血液はその引力によって逆流していることに気づいている者はそう多くない。
逆流するその赤いマグマは人の感情さえ高ぶらせる。
満月を眺めながら明日のコンディションを思い浮かべればすでに興奮している脳は明日への浪漫エクスプレスに便乗中だ。
この感情を抑える方法は立てなくなるまで波に乗り、考えることさえ不可能になること以外にないとサーファー界の六法全書に記されている。
朝と夕方が満潮になる大潮のサイクルを知らせる満月は危険なシグナル。
同時にそのサイクルは立てなくなるほどに疲労した身体をオゾン層まで解き放してくれる幻想と魔法まで与えてくれる。
日が暮れて今日の空が海の向こうの知らない国にウェイクアップコールを告げに走り出す瞬間、私達もオゾン層へと吸い込まれていくようだ。
そしてここには反対側の空から夜が走り迫ってくる。
今日も幸せな一日の幕が下りる。
世界中がこの幸せでフレッシュなエアーに包まれることを願わずにはいられない。
月のサイクルに合わせた生き方を選択した時、何が地球全体を歪めているのかようやく見えてくるのかもしれない。
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